秋元雄史さんの著書「アート思考」を読んでみた感想!アートはやっぱり面白い!

こんにちは!
今回は、最近読んだ、『アート思考 – ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法 』という本についてアウトプットしていこうと思います📚

アートについては詳しくないのですが、単純にアートに興味があったことと、アート思考とビジネス思考がどう連鎖するのか気になり手に取ってみました♪

『アート思考』の著者 秋元雄史(あきもとゆうじ)とは?

秋元雄史(あきもとゆうじ)とは?
・1995年東京生まれ
・東京藝術大学大学美術館長、教授、および練馬区立美術館館長。
東京藝術大学美術学部絵画科卒業後、作家兼アートライターとして活動。
アートの島で有名な「ベネッセアート直島」のアートプロジェクトの主担当

 

直島はアートの島として有名ですよね!
まだ行ったことはないのですが、一度は行ってみたいなと思っています(●´ω`●)

直島のプロジェクトを進行していた方の本だと知りとてもわくわくしました。

読んでみると漠然としたイメージを言語化するのがうまく、且つかみ砕いたわかりやすい文章に圧倒されました。

一気に秋元さんの世界に入っていった気がします。
まさにアーティスト!!と感じました。

アーティストとは?


「アーティストとは、答えを示すのではなく、問いを発する人である」

この本に書かれていたアメリカ人アーティスト、ジェームズ・タレルの言葉がとても心に刺さりました。

アート作品をみると、何を表現しているのかどのような意図なのか考えさせられます。
まさに、そんな作品を作り上げることができるのがアーティストなのだと!

これからの時代に求められるのは、答えを引き出す力以上に、「正しい問いを立てることができる洞察力とユニークな視点」

と秋元さんは言っており、これはアート思考とビジネス思考が重なり合う部分だなと感じました。

現代アートとは?

現代アートは、現代をテーマに、眼の前のものとそれを表現する意味の間に乖離がある作品であるといいます。

日常では、見慣れたものを同じように解釈しますが、それを疑い表現することで創造を超えた意味が生まれてくるそうです。
その作品に鑑賞者も参加することができるのが現代アートの醍醐味だそうです!

 
現代アートについて知るとどんな解釈ができるのかいろんな作品に触れて見たいと思いました♪

アート作品を鑑賞する = アーティストから発せられた「問い」を受け取る
アーティストの発した問いについて考え、作品と対話することが鑑賞の醍醐味。
答えを自分なりに考え、自問自答していくことが現代アートを理解するプロセスなのです。

時代を先取して映し出すと言われる現代アートには、この刻々と変化する世界を読み解くヒントが詰まっている

本に書かれていたことを引用しましたが、こんなにおもしろいのかと感じるとともに、秋元さんの言語化能力に感服いたしました。。

アート思考を身につけるには?

アート思考を実践するには「常識の罠」から抜け出し視覚以外の知覚や認識に改めて意識を向けることが大事だと言います。

また、ビジネスにおけるイノベーションもアートのような「逸脱行為」によって生まれてくるのではないかと書かれていました。

知覚以外の知覚に気を配ることが重要といいますが、それについて面白い実験を例に出していました。

五感による知覚がいかに大切か

赤ん坊とモニター越しにコミュニケーションをしても、赤ん坊は自分自身の経験として知覚しない。
つまり、実際に、赤ん坊を抱いてあげたり、顔を見せたり、声をかけたりすることで、赤ん坊にはじめて自らの体験として蓄積される。

視覚世界は、空想上のイメージや概念などを構築し、他者と交換するという意味では機能するが、必ずしも、視覚機能だけで世界をすべて把握できるわけではない。

自分の知覚を通して体験したことや感じたことだけが経験となるということですね。

つまり、視野を広げ、常識から逸脱するには、常識や固定概念から解放された視点での自由な発想が必要になってくるということ。
そのために、常に知覚に気を配り多くの視点で考えられることが大切ということですね。

今はあらゆる情報伝達に「わかりやすさ」が求められている時代となりました。
その結果、生まれるのが情報の受け手の思考停止でしかありません。
私たちは、「わからないもの」に接することで思考が促されるのではないでしょうか。
アート思考の本質とは、この「わからないもの」に対して、自分なりに粘り強く考え続ける態度のことを指しているのです。

この言葉がとても刺さりました…。
自分の頭で考える、考え抜くということが現代人にとってストレスになってきているのかもしれません。

思考停止は成長停止!!

日々なぜ、なぜ、なぜを繰り返しながら自分なりの答えを出す訓練をしていこうと思いました!

個性あふれる現代アーティスト!

ジェームズ・タレル

ジェームズ・タレルは、ランド・アートのアーティストとして活躍する、空間等の「自然の素材」を使って作品を制作している現代美術家。

ランド・アートとは?
1960年代末のアメリカで始まった、屋外の広大な自然を舞台にした芸術

ジェームズ・タレルの作品

引用元

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ジェフ・クーンズ

ジェフ・クーンズの作品

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ジェフ・クーンズの”ラビット”

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2019年に約100億円で落札されたクーンズの作品
一見光沢のあるバルーンのように見えるクーンズの代表作のひとつ。

ビニール製の銀色の風船、バルーンが実はべらぼうに重い無垢のステンレスだったというところがこの作品の真骨頂。

バンクシー

世界各地のストリートに神出鬼没に現れて作品を描くことと、その社会風刺的な作品から「芸術テロリスト」と呼ばれている。

バンクシーの作品

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柳幸典(やなぎ ゆきのり)

柳幸典(やなぎ ゆきのり)の作品

ニューヨークでの活躍、大学准教授の立場をすべて捨てて、現在は広島県の離党、百島からアートを発信している。
百島に移住した目的は、「資本主義からなるべく距離をおくため」

資本主義とそれが創り出した「都市」と距離を置きながら、資本主義に対しての批判を作品で表現しています。

引用元

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名和晃平(なわ こうへい)

日本の彫刻家で、デジタル画像の「Pixel」と生物の最小構成単位「Cell」を掛け合わせた「PixCell」シリーズが有名な現代アーティスト。

名和晃平(なわ こうへい)の作品

引用元

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