【脳科学】「脳の闇」中野信子 脳科学の観点から脳の仕組みの闇を解き明かす

 
いよかん
こんにちは!いよかんです♪
今回は最近読んだ中野信子さんの「脳の闇」について紹介しようと思います。

著者は、脳科学者、医学博士、東日本国際大学特任教授、京都芸術大学客員教授の中野信子さんです。
この本では、あいまいで不安な状態を嫌う脳の仕組みを、脳科学の観点から人間の脳に備わる深い闇を解き明かす本となっています。

本記事では、私が学んだことや共感したポイントについてアウトプットしていきます。

脳は自由を嫌う

脳が占める重さは全身の2%程度と小さく使うリソースは膨大であり、異様に燃費の悪い器官

  • ブドウ糖は全身の18%を消費
  • 酸素は25%もの量を消費

そのため、人間は誰かに決めてもらう、制約がある、ということを心地よく思う
人は本来、できるだけ不自由でありたいと望んでいる。制約がないと不安を感じ、不快感にさいなまれる。

人間は、自由ではなく自分が決めているという実感だけが欲しい
自由を回避していながらそれでも自由を求め続けるという葛藤を続けている

 
いよかん

確かに独学で勉強をする人が挫折しやすいのも納得しますね。何を学ぶか、どうやって学ぶか、何を目標にしていくのか…。選択の連続で脳が疲れますね…。

だからスクールや教材などに選択肢を委ねて勉強していく人が多いのも一つの考えとしてあるのかもしれないですね。

認知的不協和

認知的不協和とは、人が自身の認知とは別の矛盾する認知を抱えた状態やそのときに覚える不快感のこと。

「人間は、身体と心の反応が違うとき、心の方を身体の反応に合わせて変える性質がある。
身体や現実を誘導したい方向に操作してやれば、心を思うように動かすことができる。」

 
いよかん

重い仕事は後回し…勉強は後でいいや…など思っていても、意外とやり始めると集中してどんどん進むのは身体に合わせて、心や思考がセットされていたからですね。

まずは始めてみる、手をつけてみるということがとても大切だですね。

快楽物質の”ドーパミン”

ドーパミンは、快感や多幸感、意欲の生成、運動調節に関連する機能を持ち、脳内報酬系の活性化に重要な役割を果たしています。
分泌されると、集中力ややる気が高まり、多幸感を感じることができます。

※ドーパミンは、「目の前にあってもうすぐ手が届く」認知の時に濃度が高まる

例)マラソン
ゴールを目指すのはしんどいが、まずはあの角まで、次の電柱まで…と進んでいくことで最終的にゴールまでつける

例)勉強
長時間の勉強は疲れますが、1章ずつクリアしていくことで、最終的に試験に合格するための知識つけることができる

 
 
いよかん
目的・ゴールを設定したうえで、細分化してクリアしていくことで最終的に目標達成することができる原理がよくわかりました。
目的・ゴールをどれだけ自分事として考えられるかもとても大切になっていきますね。

この本では他にもとてもためになる、脳科学の観点からのおもしろい内容がたくさん盛り込まれていました。
承認欲求、不安、自由、正義、健康、感情、性、言語、時間など幅広い内容を脳科学と、中野信子さんの主観を交えつつ解説されているのでとても面白かったです。

また何度か読み返してみたいです!